「有酸素運動」がもたらす、体と心の変化
ASSISTコラム
「ウォーキング」「ジョギング」「バイク」「水泳」など、息を切らしながらも続けられる運動。
それが有酸素運動です。
実はこの“地味に見える運動”が、健康の土台を作る最強の習慣だと科学的に証明されています。
💓 ① 心臓と血管を強くする
有酸素運動は「心臓の筋トレ」。
継続することで、心臓は少ない拍動で多くの血液を送れるようになります。
結果、血圧の安定・動脈硬化の予防・心疾患リスクの低下が報告されています。
(参考:Circulation. 2018;137(18):e67-e492)
🧠 ② 脳のパフォーマンスを上げる
週3回の有酸素運動を6ヶ月続けたグループは、記憶力と注意力が有意に向上したという報告があります。
脳の「海馬」という記憶中枢が実際に大きくなることも確認されています。
(参考:PNAS. 2011;108(7):3017–3022)
つまり、有酸素運動は“脳の若返り”をもたらすのです。
😊 ③ ストレス・不安・うつを軽減する
有酸素運動は「幸せホルモン(セロトニン・ドーパミン)」を増やし、
ストレスホルモンであるコルチゾールを下げることが知られています。
特にうつ病患者では、抗うつ薬と同等の効果を示した研究も。
(参考:JAMA Psychiatry. 2018;75(6):566–576)
🔥 ④ 脂肪を燃やし、代謝を上げる
有酸素運動を20分以上続けると、脂肪酸がエネルギー源として使われ始めます。
継続することで「脂肪が燃えやすい体質」へと変化します。
また、インスリン感受性の改善により、糖尿病予防にも効果的。
(参考:Diabetes Care. 2016;39(11):2065–2072)
😴 ⑤ 睡眠の質を高める
適度な有酸素運動は「深い睡眠(ノンレム睡眠)」を増やすと報告されています。
夜の寝つきが良くなり、朝スッキリ起きられる体に。
(参考:Sleep Medicine Reviews. 2015;22:23–38)
🌿 まとめ
有酸素運動は、
心臓を鍛え
脳を活性化し
メンタルを安定させ
脂肪を燃やし
睡眠を整える
まさに**「体と心の万能薬」**です。
ジムでのトレーニングに加え、日常のウォーキングや軽いサイクリングを取り入れるだけでも十分。
「動くこと」を生活の一部にしていきましょう。
📚 参考文献
Circulation. 2018;137(18):e67–e492
Erickson KI et al., PNAS, 2011;108(7):3017–3022
Schuch FB et al., JAMA Psychiatry, 2018;75(6):566–576
Colberg SR et al., Diabetes Care, 2016;39(11):2065–2072
Kredlow MA et al., Sleep Med Rev, 2015;22:23–38